三泊四日で行ってきましたよ。
一日目は倉敷へ。新幹線で岡山まで行き、そこから在来線で倉敷へ。瀬戸内の海の幸(新鮮なたこのお造り、から揚げは絶品!)を食べまくる。
東京タワーやレインボ−ブリッジの照明を手がけた石井幹子さんが美観地区の夜の照明をデザインしたというので、それを見るのも楽しみの一つでした。が、夕食の時間を長く取り過ぎてしまい、無念にも見られじ。。聞けば夜10時でライトアップはタイムアップだとか。美観地区とは、市街地の美観を特有のルールで維持することが定められた地区のこと。倉敷の場合、倉敷川周辺の区域に、昔ながらの白壁やなまこ壁の蔵や屋敷が健在していて、江戸時代の天領の名残りをとどめてます。
白壁に投射された華やかなライティングは見られませんでしたが、人陰のあまりない、街灯のうっすらとした弱い光の中の美観地区も、それはそれでとてもビューティホーでした。
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二日目。もう一回、美観地区へ赴く。ピーカンの日曜日。ヒトは多く、白壁は眩しく。
そしてお目当ての「大原美術館」へ。いやー、思ってたより全然見応えがありました。大原美術館は、倉敷で活躍した事業家の大原孫三郎が、戦前の昭和初期!に設立した、日本最初の西洋近代美術館。買いつける作品を血眼で選んだ児島虎次郎という親友と二人三脚で、カタチにしていった。美学的に、よりよい日本をつくろうという信念が、そこここに垣間見られまする。ちなみに美観地区の街並み保存は、孫三郎の跡を継いだ大原総一郎が、留学中に中世の古典的な街並みに魅せられ、「倉敷を日本のローテンブルグにしよう」と提唱。
大原美術館には、メイン扱いのエル・グレコ、ゴーギャン、モネ、マティスといった巨匠の西洋美術作品があり、日本画、骨董、中国やエジプトの美術、棟方志功の版画もあり、果ては、現代美術までたくさんある。倉敷で会田誠が見られるとは思いませんでした。開館当時からある本館、レトロモダンなデザインの分館、工芸館・東洋館、児島虎次郎記念館..と建物が分かれているのですが、どの建物もそれぞれのテーマにあった風情がありました。美術館を後にして、そばを食す。この日は岡山のホテルに泊まる。
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三日目は満を持して早起き。電車を乗り継ぎ、宇野港からフェリーで直島へ。朝10時には島に到着。アートとともに生きる島、直島。基本情報は下のサイトなどを参照されたし。ベネッセって、いい会社なのかも!! ホント、直島、最高ですわ!!!
http://www.naoshima-is.co.jp/ベネッセアートサイト直島
http://park14.wakwak.com/~next/naoshima/直島観光2007
到着早々、海の駅で、ベネッセハウス送迎バスの運転手のおっちゃんと長いこと話し込む。島やベネッセについてむっちゃ詳しく教えてくれて、僕の質問にも丁寧に答えてくれました。謝謝!! おっちゃんのお陰でこの後の過ごし方が上手いこと決められました。
この日はメインスポットの「地中美術館」が休みだったので、チャリをレンタルして、拡散して設置してある屋外作品もろもろを見て回りながら、目的なく島を回りました。坂道が多くて少しツライけど、島の大きさ的にもチャリ移動は丁度よかったです。
地元のヒトに混じって、うどん(超美味いぞ、山本うどん店!)食べたり。まっ黒な子供と一緒に海水浴したり(水着持ってって大正解!)。「家プロジェクト」も休みだったので時間を持て余して途方に暮れて、夕日の浮かぶ静かな海を眺めて、島に住むヒトの気持ちを想像してみたり。日焼けして、肌が赤いの、痛いの。
今思うと、作品を見て回る合間に出来る、この宙ぶらりんとした時間は、とても大切なものに思えます。実際、直島に設置してあるアート作品群は、その作品だけで自己完結せず、直島の地域性、つまり歴史や地理、生活上のならわしと密着しているものばかりなわけで、これらを身体レベルで感じて理解するのには、こういう時間は必要なのではと思うのです。作品それ自体のみを都会の時間感覚で急いで見るのではなく、作品を見て回る際の、長いぶらぶらタイムを楽しむことが、直島に来ることや、直島でアートに触れることの、一番の醍醐味だと思います。
夜は「ベネッセハウス(ミュージアム)」に出向き、作品を鑑賞。安藤忠雄設計の建物も、ゴンドラに乗り込むなどし、隅から隅までうろつきました。「パーク」という名前の宿泊棟のテレビのない部屋にて、寝心地のとてもよい、広いベッドで就寝。熟睡。。
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最終日、四日目。日の光で目が覚め、清々しい朝を迎える。
まず「地中美術館」へ。ウォルター・デ・マリア、タレル、モネ、安藤忠雄設計の建物、そして高台からの瀬戸内海の景色が待っていた。それぞれの対象物が持つ視覚的・触覚的な感じ、肌合いというか、が、すんごい鮮明な質感で迫ってきた。
地中カフェでランチを食べた後、一連の「家プロジェクト」を鑑賞しに、本村エリアへ行く。「本村ラウンジ&アーカイブ」で荷物を預け、宮島達男のカウンター作品を見た後、杉本博司の「護王神社」へ向かう。本村は、元々は海賊だった戦国武将の高原家が高台に海城を構えた場所で、昔も今も直島の中心地である。 当時から本村の氏神であり、精神的支柱とも呼べる護王神社を、アートとして再建させたのがこの作品だ。こういったものの設計をアーティストに担わせるのが、極めて直島らしい。作品説明員の話しが面白く、戦国時代好き心も刺激され、城下町としての本村の歴史に関心を持つ。杉本博司の取り組みも、かなりクールで興味深い。詳しくは下記サイトを参照されたし。
http://www.naoshima-is.co.jp/art/newsletter/no16/content01.html3ページあります。護王神社とは何ぞや?
http://www.naoshima-is.co.jp/archive/newsletter/no04/content.html直島の歴史について。
タレルの「南寺」では、手探り状態のまっ暗闇の中で10分ほど座っていると、徐々に目が慣れてきて、何かぼやっと見えてきた?!というようになる。光などまったくない完全にまっ暗な空間だと思ってたのに、何かを見るためには光は必要なわけで。慣れてくれば人間の目は、超繊細な極弱の光を知覚できる、という実体験。
こんな調子で旅を終えました。
旅のプランは連れに任せっきりで、僕は予備知識をあまり持たずに倉敷・直島を訪れたのですが、歩いてく内に、その町の活動の沿革が気になっていく旅でした。直島については、今後この活動体がどう進化していくのか注目しちゃうと思います。

いつもお世話になってるアニキ的存在、近藤ヒデノリさんの個展「FREE CAMEL」が、9/22の11:30-20:00に、Gallery Surge(東京都千代田区岩本町2-7-13渡辺ビル1F/JR神田駅から徒歩7分)にて、行われます。煙草CAMELのパッケージにつっ立っているひとこぶラクダが、路上禁煙法で知られる千代田区のギャラリーに解放される。。パッケージから飛び出したラクダ。自由に生きたいラクダ。ギャラリーでは本物のラクダを眺めながら、CAMELをただで吸い放題。下記、CAMEL好きラクダ似の近藤さんの言葉。
「煙草が健康に悪いのは分かっているけど、このところの嫌煙ブームはちょっとイキ過ぎなんじゃないか。ラクダのように?もっとおおらかになればいいのに。FREE CAMELは、そんなことを考えていて思いついてしまったバカバカしい展示企画です。でも、こういう冗談のようなものをホントにやっちゃうことに価値が生まれるとも思っています。ラクダ好きの人はもちろん、煙草が好きな人も嫌いな人も楽しめるようなブログや展示にしたいと思っています。」
http://100bit.blog67.fc2.com/というわけで9.22は、ラクダを見に神田に行こう!